学校施設の非構造部材の点検業務

点検業務のお手伝いをすることに
先日、学校施設の非構造部材の点検業務の業務を事業として始められた建築士事務所の代表に点検業務の業務協力依頼がありました。学校施設は、子どもたちが学ぶ大切な場であると同時に、災害時には地域の避難所として大変重要な役割を果たしています。私もホームインスペクターとして何かお役に立てればと思い、業務に同行させていただくことになりました。本日はその打合せをおこないました。
点検箇所は、「非構造部材」。一般的には天井材等の建築非構造部材を指しますが、設備機器や家具等を含めることがあります。具体的な点検箇所として、(屋外壁仕上げや外装材、屋内壁仕上げ、天井(特定天井、特定天井に準ずる天井、その他すべての天井)、照明器具などの天井懸垂物、窓・ガラス・扉、棚・ロッカーなど什器の固定、空調設備機器、エキスパンションジョイント、ブロック塀などの外構)について、耐震・劣化・避難経路確保の観点から点検します。
建物の法定点検はもちろんあるが…
学校建物における建物の点検は、もちろん法律に基づいて定期的に点検の実施が義務付けられています。しかし、2011年 東日本大震災では、多くの商業施設や学校で天井材の落下による負傷が発生したようですが、これらは法的な点検の対象外と言う事を聞いて大変驚きました。このように、知れば知るほど、非構造部材の点検は、「何も起きていないから大丈夫」ではなく、「何も起きないように備える」ためのものであると感じます。定期的な点検を通して、建物の安全性を高め、万が一のときにも被害を最小限にとどめられるように意識しながら点検を行っていきたいです。
今回お話しいただいた点検の日は、学校が授業を行っていない日に行われるため8月を予定しております。その他にも受注が多くあるそうなので、今から体力づくりをしていきたいと思います。